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県南広域的水道整備事業に関する県との協議に参加(環境問題を考える会)

公開日:2020年11月09日 最終更新日:2022年04月19日

タイトル 県南広域的水道整備事業に関する県との協議に参加(環境問題を考える会)

詳細

 先日(10/2)の下野市総合政策部との面談結果でも報告した通り、県南広域的水道整備事業の進捗状況や全体日程は関係市町の市民にも行政にも曖昧な状態にあります。そこで、10月23日(金)当会も参加する「栃木県南地域の地下水をいかす市民ネットワーク」と栃木市・下野市・壬生町の市民団体および各市町議会議員有志が栃木県庁を訪問し、県が進める県南広域的水道整備事業の進捗とスケジュールについて、県の関係者との協議(2回目)を行いました。以下、概要を紹介します。

日時 2020年10月23日(金)午後3時~4時
会場 栃木県庁北別館 401会議室
県側出席者(計7名)
・総合政策部総合政策課:高橋課長
・保健福祉部生活衛生課:寺内主幹、他
市民側参加者(約30名)
・栃木県南地域の地下水を生かす市民ネット:大木代表他、計5名
・下野市の水道水を考える市民ネット:市民計6名
・下野市議会:村尾議員他、計5名
・栃木市の市民および市議会議員
・壬生町の町民および町議会議員
内容の概略
 最初に県宛て事前提出した質問書(下記参照)への回答を説明していただきましたが、県の説明は従来と同じでいつまでに何をやるのか目標日程もなく、進捗管理されているとは思えない内容でした。一方で従来とは異なる全く新しい話も出てきました。(回答の要点については下記参照)
 以上は口頭でのやり取りであり、時間の制約から議論も不十分だったので、今後は2市1町でも同様の協議を行うことを要請しました。なお、前回の県との協議については下記サイトを参照下さい。
http://shimotsuke.genki365.net/gnks17/mypage/mypage_sheet.php?gid=G0000019&id=26758

栃木県南地域の地下水をいかす市民ネットワークが2市1町の議員と連名で栃木県知事宛てに提出した協議開催の要望書(1/2)

同左(2/2)

協議に先立ち、あらかじめ県側に提出した協議事項(質問事項)
質問は3つの項目に集約しています。

当日の協議会場の様子。
市民側は2市1町の議員を含めて約30名が参加しました。

事前に提出した協議事項(質問書)に基づき口頭で回答する県側の出席者。続けて質疑応答も行われました。

以下は事前質問に対する県側の回答要点です。(文書なし口頭のみ、番号は事前に提出した協議事項に準拠)
1.全体スケジュールについて
1)昨年の水道法改正に基づき「県南広域的水道整備計画」は消滅しており、「水道基盤強化計画」に置き換わっているので、それを前提に説明する。
2)昨年5月の検討部会以降、取水地点や送水ルート案の絞り込み、給水単価等の詳細を検討中であり、結果がまとまった時点で関係市町と協議するが、その時期はまだ示せる段階にない。
3)全体の事業経費は前回提出した概略試算以降算出していない。 
2.協議会・検討部会の予定等について
1)詳細検討結果が出た時点で検討部会を開く予定だが、いつ開く
かは未定。合意形成の時期が見えた時点で開催したい。
2)上記により合意形成の時期は未定。
3)合意形成の内容は関係市町との協議で決まる。
4)上記の通り、事業の全情報を関係市町に説明する時期は未定。
5)関係住民への説明は各市町が行うもの(県は直接関与しない)。
6)関係市町議会への説明も上記と同じ。
7)水道基盤強化計画の策定については、必要な時点でパブコメ等
で県民の意見を聞くようにしたい。
3.危機管理体制について
地下水と表流水いずれにも災害リスクがあるため、双方のバランスでリスク分散をはかるものであり、それは危機管理の一貫でもある。危機管理体制については、合意形成への協議を踏まえ各市町が各々の水道事業の中で検討すべきものと考える。
(以下、質疑については省略)

(補足)
県の説明は従来と同じで、いつまでに何をやるのか、その目標日程も設定せず、成り行きで進めるだけで進捗管理ができるのでしょうか。しかしそれ以上に驚いたのは、今回唐突に「水道基盤強化計画」の話が出てきたことです。この重大な変更が市民はもちろん、各市町の行政や議会にも知らせずに進んでいたことになります。これまで示された計画策定のフローやスケジュールはご破産ということになるので、その経緯をを早急に各市町に説明するよう市民側から要請しましたが、市民に対しても改めて説明が必要と思われます。
(参考)改正水道法(2018年)
https://www.mhlw.go.jp/content/000504883.pdf

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