映画「モルゲン、明日」自主上映会を開催(環境問題を考える会)
公開日:2024年10月23日 最終更新日:2024年10月24日
県内では毎年11月に市民パレード「さようなら原発!栃木アクション」が開催され、当会からも有志が参加しています。今年もそのプレ企画として映画「モルゲン、明日」の自主上映会が県内各地で企画され、下野市地区では当会が10月13日(日)にこの上映会を開催しました。以下、概要を紹介します。
・日時 2024年10月13日(日) 14:00~16:30(開場:13:30)
・会場 下野市石橋公民館 会議室5
・上映作品 「モルゲン、明日」
・企画/監督/撮影 坂田雅子
・参加費 無料(カンパ歓迎)
・主催 環境問題を考える会
・後援 さようなら原発!栃木アクション2024
(以下はこの映画の坂田雅子監督によるメッセージです。)
福島第一原発の事故から3ヶ月後の2011年6月、ドイツは2022年までにすべての原発を廃炉にすることを決た。一方、当事国の日本では事故収束の糸口も見えないまま再稼動が始まり、原発輸出の話さえ出ている。
両国の違いはどこからくるのだろう。答えを求めて「私」はドイツに向かった。
そこで出会ったのは、都市で、村で、学校で、教会で脱原発と自然エネルギーへ情熱を燃やし、実践する多くの人々。第二次世界大戦での自国の行いを深く反省し、1968年の学生運動をきっかけに芽生えた反原発・環境保護の意識と情熱を政治に反映し、次世代につなげようとしている彼らの姿は、世界は市民の手で変えられると教えてくれる。問われているのは私たちの現在。「Morgen、明日」は私たち一人一人が作るのだ。
会場は下野市民を中心に市外・県外も含めた多くの来場者で満杯になり(参加者計57名)、原発問題への関心の高さが窺えました。
当日の司会進行を担当した環境問題を考える会の平戸事務局員。
開会の挨拶とプログラムの紹介をする環境問題を考える会の中里代表。
後援団体のさようなら原発!栃木アクションを代表して挨拶する一木弁護士。
11/23(土)に宇都宮市内で行われる脱原発の市民パレードへの参加が呼びかけられました。
上映中の映画に見入る参加者の皆さん。
上映会終了後、参加された皆さんと共に活発な質疑応答や意見交換が行われました。
以下、参加された皆さんの主な感想・意見をアンケートから紹介します。
・日本もドイツのように過去に学び、民主主義を発展させよう。
・日本では即廃炉は困難と思うが、国の政策を大きく変える必要がある。
・環境への配慮として自然エネルギーに切り替えられるか、それを考える機会になった。
・改めて環境の大切さを感じた。未来の子どもたちのために私たちは何ができるのか。
・廃炉宣言をし、実際に廃炉に向けて動いているドイツの現状を知った。二度と過ちを犯さないために、
権力を批判的に見る市民の姿勢や教育・メディアのあり方も大切だと思った。
・自分で考え、自分から行動することが大切であると受け取った。
・多くの方に見ていただきたい映画だ。このような上映会は全国的に開催して欲しい。
・感銘的な映画で深く考えさせられた。処分場も決まらないのに再稼働などあり得ない。
・ドイツの対応は素晴らしいと思う。自分にできることから始めたいと思った。
・なぜ日本とドイツで原発への対応が異なるのか、いくつかの要因を知ることができた。
・県内各地で同じ上映会を行うことで、横のつながりと参加の機会が増える意義を感じた。
・日本は原発に対して鈍感なことが気になる。那須の水力発電等、もっと自然エネルギーを知る機会を
持てば良いと思う。
・あの残酷な戦争をしたドイツが反省して、こんな素晴らしいことをした現実に感激した。
・市民運動が日本でも定着すれば良いと思った。この映画はもっと色々な人に見て欲しい。
・字幕が画面の下側にあるので、後方の席からは見にくかった。(同じ意見が複数あり、今回の反省点です。)