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小山広域組合リサイクルセンターを見学(環境問題を考える会)

公開日:2019年09月06日 最終更新日:2022年04月19日

タイトル 小山広域組合リサイクルセンターを見学(環境問題を考える会)

詳細

 2市1町(小山市、下野市、野木町)の回収ごみを処理する小山広域保健衛生組合では、ごみ処理施設建設計画に基づき、老朽化した施設に代わる新規施設を建設してきました。下野市内でも不燃ごみや資源ごみを再生する施設として新たにリサイクルセンターが完成し、この4月から稼動しています。そこで、当会も参加する「しもつけ環境市民会議」では同リサイクルセンターの見学会を企画したので、当会からも有志が参加し、最新のごみ処理施設を見学しました。以下、概要を紹介します。

日時 2019年8月27日(火)14時~
見学先、集合 
 小山広域保健衛生組合リサイクルセンター
       (下野市下坪山1632)
施設で回収処理されるもの
・不燃ごみ、粗大ごみ
・びん、缶、ペットボトル
・雑紙、布類、小型家電、他
案内者 小山広域組合施設管理課 杉山係長
    しもつけエコセンター(株)赤井氏
主催 しもつけ環境市民会議
参加者 同上運営委員および関係団体会員
所感
 当日は小山広域組合関係者の皆さんのご協力により、一連の施設を見せていただき、また丁寧に解説をしていただき、大変参考になりました。最新のクリーンな設備には目を見張るものがある一方、人手による分別不良品の選別や大量の廃ペットボトルなど課題も見られ、市民には正しい分別への理解と共に、ごみ減量化への努力が必要と改めて実感しました。

リサイクルセンターの正門と建物の外観。
西坪山工業団地の一角にある。

同左、玄関入り口。

見学に先立ち、会議室にてビデオ上映による施設の紹介がありました。

びん類の手選別ライン。
分別ルールではリサイクルされるのは飲料びんのみなので、それ以外のびんや異物が人手により除去される。

同左、分別不良品として除去されたサンプル。
何故かスプレー缶や乾電池が混じっている。

同左、ペットボトルやハサミまでびん類と共に回収されている。
こんなデタラメな分別をする市民がいることが信じられない。

2階からガラス越しにペットボトルの圧縮梱包ラインを見る。
圧縮されたペットボトルのベールが見える。

中央操作室。
ここで施設内の各機器の稼動状態を集中監視し、コントロールする。

同左。
全ての稼動現場がモニター画面に表示されている。
万一異常があれば警報と共に非常停止し、停電の際には非常電源が起動するとのこと。

ペットボトルの手選別ライン。
リサイクルの対象となるのは、キャップとラベルを外され、洗浄された透明なペットボトルのみ。

同左、分別不良品として除去されたサンプル。
汚れたペットボトルやびん・缶、硬質プラ容器など。

ダンボールの受入れヤード。
雑紙や古布などの受入れヤードも並んでいる。

ベッドやソファーの受入れヤード。
マットレスやスプリングがリサイクルのために分解さされている。

ペットボトルの圧縮梱包ライン。
圧縮梱包されたベールはリサイクル事業者に搬送される。
搬送先はジャパンテック(協栄産業グループ)で、ペットtoペットのリサイクルがされるとのこと。

プラットホーム。
収集された不燃ごみ・粗大ごみはここで受入れ、一時貯留する。

プラットホームの一角にあるびん・缶の受入れヤード。
この後、缶類は磁石と渦電流によってスチール缶とアルミ缶に自動選別される。

建屋内に展示されている再生品の実物。
鉄道レール、鍋、びん、缶、繊維製品、グラスウール等。

建屋内の通路。
自然採光で明るい。右下の大きな窓は火災時の消防作業用。

階段の踊り場より工業団地方面を望む。ガラス張りで見晴らしがよい。

見学終了後、会議室で質疑や意見交換が行われました。
参加者からは選別処理後の搬出先やリサイクルの方法など多彩な質問が出て、杉山さんと赤井さんが丁寧に回答してくれました。

1階のロビーに展示されている再生家具類。オークションで「落札済み」の貼り紙が付いた物もある。(落札価格は不明)
オークションについては次回からホームページ等で公開する予定とのこと。

リサイクルセンターにおける回収受入れ物ごとの処理フロー。
(同センターのパンフレットより)

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