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農作物種子保全の啓発イベントに参加(環境問題を考える会)

公開日:2019年05月25日 最終更新日:2022年04月19日

タイトル 農作物種子保全の啓発イベントに参加(環境問題を考える会)

詳細

 昨年「主要農作物種子法」が十分な審議もなく廃止されたことに対し、種子を守るために県条例化の動きが全国的に広がっています。栃木県でも市民団体「種子の会とちぎ」が当会も参加して設立され、署名活動等を展開した結果、県議会では超党派で条例化に向けた動きが出てきました。この間、署名活動では約7千筆の署名を県議会議長に提出しました。ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。また、この市民運動に呼応するように、下野市議会は種子保全の施策を求める意見書を全会一致で採択し、国会・政府および栃木県知事・県議会議長に提出しました。
 こうした背景の下、5月12日(日)有機農業技術支援センター(上三川町)において種子の会とちぎ主催の啓発イベントが開催され、当会からも有志が参加しました。以下、概要を紹介します。プログラム詳細は左記のチラシを参照下さい。
 イベント終了後、同じ会場にて当会も参加している「かみのかわ有機農業推進協議会」の総会が行われ、昨年の活動報告や今年の活動計画が審議承認されました。

会場となった有機農業技術支援センター2階の会議室において、開会の挨拶をする稲葉光國さん(種子の会とちぎ共同代表)

始めにドキュメンタリー映画「甘いバナナの苦い真実」(PARC製作)が上映されました。日本では安くて甘いバナナが大量に消費される一方、その産地であるフィリピン・ミンダナオ島では農薬の空散で汚染被害に苦しむ住民の実態を報告しています。

左記映画に関連して講演をする田坂興亜さん(アジア学院理事)
講演では実際にフィリピンのバナナ園を訪問した体験や一般農作物における農薬汚染の危険性と対応策が紹介されました。

種子法廃止に対して種子を守るための県条例化運動の実績等を説明する倉持まゆみさん(種子の会とちぎ共同代表)
署名活動も功を奏し、県議会では超党派で条例制定に動き出しているとのこと。

左記に関連し、来賓の山田正彦さん(元農水大臣、弁護士)から種子を守るための全国的な動きや関連情報が紹介されました。

お昼には有機農産物の食材による昼食会が屋外で行われました。
無農薬有機栽培の食材による自然の美味しさに参加した皆さんは満足でした。

昼食のメニューは黒米入りご飯、有機小麦パン、菜種油による野菜の天ぷら、みそ汁、野菜サラダ、漬け物等、全て無農薬有機栽培の食材と手作りによるもの。

稲の有機栽培圃場について解説する稲葉さんと参加者の皆さん。

同左。
田んぼの水面には多くのアメンボやカエルの泳ぐ姿が見られ、稲作と生態系の共存が実感できる。

有機種子(コシヒカリ)の播種作業体験
種籾を苗床に播くための機械操作を実際に体験できる。

苗床に播かれた種籾
1本植えのため1カ所に1個ずつ正確に播かれる。(一部手作業で修正)

播種した苗床に土をかぶせ、余分の土を除去して出来上がり。

完成して積み重ねられた苗床の山。

マイオイル運動の一環として、ひまわり(有機種子F8)の選抜播種作業を準備中。

同左。
準備された有機種子「民稲研ひまわり」。

有機ひまわりの播種作業を体験する参加者。
畝に沿って1m毎に1~2粒播いて行く。

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