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原発いらない栃木の会総会&講演会に参加(環境問題を考える会)

公開日:2023年06月17日 最終更新日:2023年06月22日
登録元:「環境問題を考える会

 福島第一原発事故の後、「依存度を可能な限り低減する」とされてきたはずの原発について、岸田政権は「最大限活用する」との方針に180度転換しました。それまで認めてこなかった60年を超える原発の稼働や老朽原発の建て替えさえも推進して行こうとしています。政府は、その理由を気候変動への対応やウクライナ紛争によるエネルギー危機を背景とした電気料金の高騰を抑えるためと主張しています。このような理由で原発回帰に転換することに問題はないでしょうか? 原発を最大限活用することによって、本当に電気料金は安くなるのでしょうか? 原発の最大限活用がもたらす影響はどんなものでしょうか?
 このような背景の下、当会も団体参加している「原発いらない栃木の会」の総会&講演会が6月3日(土)に宇都宮市内にて開催され、当会からも有志が多数参加しました。講演会は不測の事態(台風により新幹線不通)で急きょオンラインでのスライド映写になりましたが、原発の経済問題についての第1人者である大島堅一教授に、原発のコストは本当に安いのか、あるべきエネルギー政策は何なのかをお話ししていただきました。以下、概要を紹介します。

日時 2023年6月3日(土) 13:30〜16:30
会場 栃木県総合文化センター 特別会議室
総会 13:30〜14:15
記念講演 14:30〜16:30
  演題 「原発回帰の問題点とあるべきエネルギー政策」
  講師 大島堅一さん(龍谷大学政策学部教授、「原発のコスト」など著書多数)
主催 原発いらない栃木の会

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会場(特別会議室)の入口で受付に並ぶ参加者の皆さん

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総会の司会を担当する原発いらない栃木の会の渡辺理事

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主催者を代表して開会の挨拶をする原発いらない栃木の会の大木代表

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総会の議長を担当する原発いらない栃木の会の高嶋理事

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活動報告や会計報告、次年度の活動計画や予算案を説明する原発いらない栃木の会の野崎事務局長

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故藤島昌治氏の詩集提供について経緯を説明する相馬努氏(臨床心理士)

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総会と講演会の合間に受付コーナーでの各種署名に協力する参加者の皆さん

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講師が来れなくなったため、講演会は急きょオンラインでのスライド上映に変更

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大島教授によるオンラインでのスライド講演に聞き入る会場の参加者

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大島教授の講演は明快で分かり易く、以下のようにまとめられました。
原子力は岸田GX=原子力救済法によって再び推進されようとしているが、
・原子力発電、原子力産業は衰退の一途を辿っている。
・原発は最も高い電源となっており、電気料金の底上げ要因になっている。
・電力逼迫問題と原発は関係がない。
・温暖化対策目標達成には、原発は高すぎ、遅すぎ、効果が低すぎて役に立たない。
以上から、一刻も早く脱原発を達成する必要がある。

この情報は、「環境問題を考える会」により登録されました。

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