小山広域ごみ処理に関する講演会に参加(環境問題を考える会)
詳細
小山広域の2市1町(小山市、下野市、野木町)から排出された家庭ごみは、小山広域保健衛生組合に回収されて処理(リサイクル、焼却、埋め立て)されています。小山広域では2016年から容器包装リサイクル法を導入し、ごみ分別の方法を大幅に見直しました。その頃から燃やすごみが顕著に増加するようになり、これを減量化することが喫緊の課題になっています。この状況を踏まえて昨年、小山広域組合はごみ処理基本計画の見直しを行い、燃やすごみ増加への対応策を打ち出しました。
このような背景から、小山広域のごみ処理に関する講演会が小山市内で開催され、当会からも有志が参加したので、以下に概要を紹介します。
日時 2021年5月22日(土)13:30~16:30
会場 小山市中央公民館 視聴覚室
演題 小山広域・小山市のごみ処理の課題と対応
講師 小山広域保健衛生組合 森川事務局長
小山市市民生活部環境課 生井課長
主催 小山の環境を考える市民の会(当会の交流団体)
参加費 無料
小山広域組合の森川事務局長によれば、燃やすごみの減量化が目標通り進まなければ「ごみの有料化(指定袋制)」を導入することになるとのことです。これは小山広域市民の日常生活や家計に直接関わる問題であり、全ての市民はごみの分別減量化に取り組むと共に、今後の推移について関心を持って注目して行く必要があると思います。
講演会に先立ち主催者を代表して挨拶する「小山の環境を考える市民の会」の楠代表。
同会と環境問題を考える会はほぼ同じ頃に発足しており、20年以上にわたって環境市民活動で交流関係にあります。
小山広域のごみ処理について講演する小山広域保健衛生域組合の森川事務局長。主な内容は以下の通り。
・小山広域保健衛生組合の事業内容
・小山広域組合ごみ処理基本計画(課題と対応)
・小山広域組合災害廃棄物処理計画(今後の対応)
小山市のごみ排出について講演する小山市環境課の中井課長。主な内容は以下の通り。
・小山市でのごみの分け方と出し方
・小山市でのごみ排出の現状と課題
・小山市でのごみ減量化への取り組み
小山広域ごみ処理基本計画(2019年度)の概要版資料より、燃やすごみの排出量実績。
燃やすごみが年々増加傾向にあるのが示されています。
同左、燃やすごみ削減目標と達成に向けた施策。
施策10項目のトップにごみ有料指定袋の導入が掲げられています。講演後の質疑によれば、有料化は確定ではなく、目標達成状況によって必要なら導入するとの回答でした。家計を直撃するごみ有料化に市民は納得するのか、他にやるべきことはないのか、市民の姿勢も試されています。
小山市が市民向けに発行している冊子「家庭ごみと資源物の分け方・出し方」より、ごみ減量化への啓発。燃やすごみ排出目標を450g/日以下としている。
この情報は、「環境問題を考える会」により登録されました。