(一社)種子の会とちぎ設立総会に参加(環境問題を考える会)
詳細
既にお知らせした通り、主要農作物種子法の廃止に伴い、栃木県では多くの県民の要望とは異なる「奨励品種の安定供給に関する条例」が制定されました。これにより、民間団体や企業を種苗生産計画者として指定し、奨励品種の指定と普及を委託することになるため、遺伝子組み換えやゲノム編集の種子を生産販売する多国籍企業が種子生産計画者に指定された場合、交雑等によって有機農業ができなくなる恐れが出てきました。こうした事態を避けるべく、これまでの「種子の会とちぎ」を一般社団法人とし、種子生産計画者として登録できる実力を備えた団体に発展させるため、その設立総会と記念講演が下記により開催されました。当会からも有志が参加したので、以下に当日の概要を紹介します。(左記の案内チラシも参照下さい。)
日時 2020年2月16日(日)14時~18時
会場 宇都宮コンセーレ2階アイリス
内容
1.記念講演「種子条例の制定運動と種苗法改悪による自家採種禁止の動き」
山田正彦氏(元農水大臣、有機農業議員連盟会長)
2.報告「ゲノム編集による在来種子の囲い込みと種苗法改悪による抹殺の恐れ」
浅野正富氏(TPP訴訟弁護団、栃木県弁護士会)
3.一般社団法人「種子の会とちぎ」設立総会
(定款、組織および役員、事業計画、予算計画)
4.懇親会
主催 種子の会とちぎ
関連サイト
http://shimotsuke.genki365.net/gnks17/mypage/mypage_sheet.php?id=26863
当日の会場となった宇都宮コンセーレ(栃木県青年会館)
宇都宮駒生1-1-6
当日は県内各地から農業関係者や市民など多くの県民が集まり、会場は満杯になりました。
司会者の斉藤さん
(種子の会とちぎ事務局)
開会の挨拶をする倉持さん
(種子の会とちぎ共同代表)
記念講演として「種子条例の制定運動と種苗法改悪による自家採種禁止の動き」について解説する山田正彦さん
(元農水大臣、有機農業議員連盟会長)
「ゲノム編集による在来種子の囲い込みと種苗法改悪による抹殺の恐れ」について解説する浅野正富弁護士
(TPP訴訟弁護団、栃木県弁護士会)
浅野弁護士のスライドによるプレゼンに見入る会場の皆さん
会場では休憩時間に有機農産物を使った食品や参考図書が販売されました。
設立総会の後、今年度の重点活動に関する意見交換が行われました。新しい理事として挨拶する稲葉光国さん(民間稲作研究所理事長)
意見交換会は会場から多彩な意見が出て活発に行われました。
最後の懇親会では有機大豆による豆腐と有機麦による地ビールが振舞われ、参加者からは「美味しい」との歓声が上がりました。
一般社団法人「種子の会とちぎ」の設立総会議案書
(当日の配布資料より)
この情報は、「環境問題を考える会」により登録されました。