環境問題を考える会
                             

種子の会とちぎ公開シンポジウムに参加(環境問題を考える会)

 昨年の通常国会で「主要農作物種子法」が十分な審議もなく廃止されました。同法律は終戦直後のような食料危機の再来を防止するため、国や自治体が主要農作物の種子を安定供給することを義務づけたものであり、これによって米・麦・大豆等の国内生産が確保され、厳しい国際貿易環境の中で自前の種子による生産と国産種子による自給率向上の努力が続けられてきました。
 しかしその根拠となる上記の法律が廃止された結果、種子価格の高騰はもとより、在来種子の維持や自家採取ができなくなる恐れがあります。また国内外の民間企業の参入により、遺伝子組み換え種子や特定農薬の市場導入で農家の自由な生産が制約され、安心安全な主要農作物の生産が阻害される恐れがあります。
 この危機に対処するため、新潟県・兵庫県・埼玉県等は種子法に代わる独自の条例を制定しており、その動きは全国に波及しつつあります。栃木県でも昨年末に民間稲作研究所を中心に市民団体「種子の会とちぎ」が発足し、県に条例制定を求める署名活動を展開中です。当会はその趣旨に賛同し、呼びかけ団体として参加しています。
 こうした背景の下、2月17日(日)に宇都宮コンセーレにおいて種子の会とちぎ主催による公開シンポジウムが開催され、当会からも有志が多数参加しました。以下、概要を紹介します。左記のチラシも参照下さい。

日時 2月17日(日) 13時〜17時
会場 コンセーレ(栃木県青年会館)
イベント名「主要農作物種子法廃止と県条例の制定運動」
プログラム
1.映画上映「種子ーみんなのもの?それとも企業の所有物?」
2.特別講演「種子法の廃止とこれからの日本農業について」
    講師:山田正彦氏(弁護士、元農水大臣)
3.各地の報告(北海道、山形、栃木、その他全国)
4.総合討論「県条例の制定と生産振興をめぐって」
主催 種子の会とちぎ

この問題への関心と危機感の高まりもあり、会場となったコンセーレ2階の式場は150名の参加者で満杯になりました。
映画「種子ーみんなのもの?それとも企業の所有物?」が上映された後、当日の司会進行をする齋藤一治さん(民間稲作研究所)と古谷慶一さん(種子の会とちぎ共同代表)
主催者を代表して開会の挨拶をする石崎幸寛さん(種子の会とちぎ共同代表、上三川町議会議員)
この後、栃木県議会・五十嵐議長からの祝電も披露されました。
特別講演として「種子法の廃止とこれからの日本農業について」を講演する山田正彦さん(元農水大臣、弁護士)
豊富な経験と知識に基づき、種子法廃止の問題点と日本農業への影響、対応策等について分かり易く解説されました。
報告1として「北海道における種子条例制定運動とその成果について」を報告する久田徳二さん(北海道大学客員教授)
「北海道たねの会」の発足経緯、条例制定に向けた市民案の作成等が紹介されました。
報告2として「山形県における種子条例制定運動とその成果について」を報告する志藤彰一さん(庄内共同ファーム)
山形県有機農業者協議会等による条例制定活動、制定された種子条例等が紹介されました。
報告3として「各県における種子条例制定の現状と今後の展開」を報告する杉山敦子さん(日本の種子を守る会)
全国各県における種子条例制定の状況が紹介されました。既に5県で条例制定済み、更に5県が条例制定の予定。政府与党を含む超党派での動きもあるとのこと。
報告4として「種子の会とちぎより条例制定への提言」を報告する稲葉光國さん
(種子の会とちぎ・共同代表)
種子の会とちぎの発足経緯、栃木県での種子条例制定に向けた署名活動等が報告されました。
以上を踏まえて、総合討論「県条例の制定と生産振興をめぐって」が行われました。
パネリスト:山田さん、久田さん、杉山さん、稲葉さん
コーディネーター:齋藤さん、倉持さん(よつ葉生協)
総合討論の中で栃木県議会の対応状況を報告する野村せつ子さん(栃木県議会議員)
栃木県議会でも超党派で取り組む動きがあるとのこと。
会場からの質問にパネリストが答えながら、制約された時間の中で総合討論は盛り上がりました。
当日の会場では有機農産物や参考書籍が販売されました。
また、マスメディアから栃木テレビの取材もありました。
栃木県知事と県議会議長宛て種子条例の制定を求める要望署名用紙
第2次署名活動を展開中です。(〜2/末)
皆さんのご協力をお願いします。
同左、裏面
種子の会とちぎ呼びかけ人リスト

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