環境問題を考える会
                             

南摩ダム建設予定地/秋の観察会に参加(環境問題を考える会)

 10月27日(土)、下記による南摩ダム建設予定地観察会に当会の有志が参加しました。前の晩からの雨も昼までには晴れ上がり、現地の貴重な自然・生態系と共に、必要性を疑問視されている長期ダム工事の実態を体感することができました。以下、概要を紹介します。

日時:2018年10月27日(土) 9時〜
集合場所:鹿沼市上南摩室瀬(竜神様神社)
主催:思川開発事業を考える流域の会
   日本野鳥の会栃木
   水環境条例制定ネットワーク

 南摩ダムは50年以上も前に思川開発事業の一環として計画されました。地形的にはダムに適していますが、南摩川の水量は非常に少ないので、肝腎の水は他の川に依存する計画でした。それでも水量の確保は不十分で、水収支が成り立たないダムとして疑問視されています。
 利水については、県南市町の水道水の水源に使う計画ですが、対象の2市1町(栃木市、下野市、壬生町)の水道水は100%地下水でまかなっており、水需要量も減少傾向にあります。もし下野市で一部でも南摩ダムの水を使うことになれば、市の水道水はまずくなり、水道料金も跳ね上がることが懸念されます。更に今回観察された貴重な自然の生態系を、上記のようなダム建設で消滅させてよいのかとの疑問があります。
 当日は出発時刻の雨模様も次第に晴れて昼頃はが青空でした。前の晩からの雨のせいか泥濘が多く昼食場の確保も困難で12:30に解散となりました。参加人数は8名で今春と同じルートでの観察でしたが、木はだいぶ茂って、ダム底に沈む場所には伐採根が高く積まれていたり、途中には倒木があってスムーズに進めなかったり、倒木が新しく取り付けたガードレールをつぶしていたり、荒れ地化した中で側道工事が本日も進められていました。
 水生生物は昨年と同じ種が殆どだということですが、きれいな水に生息する沢蟹は当日も見つかりました。魚もいたようですが水の流れが速くて見逃してしまいました。野鳥は8種から9種の鳴き声を確認したようですが実際には2種を見つけています。
 工事は春から進んでいない様子ですが、増えた盛り土と、近くで響く鹿の鳴き声が、雨も相まって一帯の自然を破壊している光景にはため息が出るほどでした。

朝9時、集合場所となった上南摩町室瀬の「竜神様」社前に集まった参加者の皆さん。
同左。出発前に主催者代表として葛谷理子さん(水環境条例制定ネットワーク)が当日の予定を説明。
倒木で塞がれた林道を行く参加者の皆さん。
ダムサイト予定地の風景。
周りには随所に林道が作られている。
同左。
同左。
南摩川支流の渓流。
渓流の中で水棲生物を採取する参加者の皆さん。
同左。採取されたサワガニ。
西の入林道の支線に入って更に奥に進む。
まだ紅葉には早い。
南摩ダム計画の説明看板。
同左。

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