環境問題を考える会
                             

南摩ダム建設予定地観察会に参加(環境問題を考える会)

 4月23日(土)、下記による南摩ダム建設予定地観察会に当会の有志が参加しました。当日は天候にも恵まれ、現地の貴重な自然・生態系と共に、必要性を疑問視されている長期ダム工事の実態を体感することができました。以下、概要を紹介します。

日時:4月23日(土) 9時〜13時
集合場所:鹿沼市上南摩室瀬(竜神様神社)
主催:思川開発事業を考える流域の会
   日本野鳥の会栃木
   ムダなダムをストップさせる栃木の会
   水環境条例制定ネットワーク

 南摩ダムは50年以上も前に思川開発事業の一環として計画されました。地形的にはダムに適していますが、南摩川の水量は非常に少ないので、肝腎な水は他の川に依存する計画でした。しかし、あてにしていた大谷川は今市市(現日光市)の取水拒否があり、貯水量を半分に変更しましたが、それでも必要な水量を確保できず、南摩ダムは水収支が成り立たないダムとして疑問視されています。
 利水については、県南市町の水道水の水源に使う計画ですが、対象の栃木市や下野市の水道水は100%地下水でまかなっており、水需要量も減少傾向にあります。もし下野市で一部でも南摩ダムの水を使うことになれば、市の水道水はまずくなり、水道料金も高くなることが懸念されます。
 更に今回観察されたような貴重な自然の生態系を、上記のようなダム建設で消滅させてよいのかとの疑問があります。下野市も対象に含まれているこの計画について、この機会に市民の皆さんも考えてみませんか。

朝9時、集合場所となった上南摩町室瀬の「竜神様」社前に集まった参加者の皆さん。
参加者は一般市民と子どもたち約20名。
同左。出発前に主催者代表の伊藤武晴さん(右端)から事前説明を聞く。左は日本野鳥の会栃木の高松健比古さん。
ダムサイト予定地を越えて既存県道を登ると左側に南摩川が流れている。
小川のような小さな川だが、思川開発事業を進める中で一級河川に昇格したとのこと。
回りの新緑がまぶしいほどに美しい。
ダムサイト予定地と林道栗沢線入口の中間点から、付け替え県道で建設された橋を望む。
手前のガードレールは工事用に作られた林道のもの。
既存県道に沿って所久保(笹の超路集落跡)に至る。ここはダム導水路の終点に位置し、前方には付け替え県道のトンネルが見える。
左手は水生貴重種移転地(ビオトープ)になっている。
既存県道を戻って西之入林道へ入り、陸生貴重種移転地を目指す。途中から車を降りて歩き始めた直後、野鳥の会が発見したオオルリを望遠鏡で見る参加者の皆さん。
西之入集落跡地の手前。
左側は南摩川の支流だが、干上がっている。
同左。西之入集落跡地。
昨年9月の大雨で道路の一部が崩落したままになっている。
西之入集落跡地から陸生貴重種移転地へ向う途上、道路沿いにはヤマブキやヤマツツジの花が多数見られる。
陸生貴重種移転地から山肌に満開のヤマザクラを望む。
ダム水没予定地区から移植されたヤマナシの木。今まさに白い花が満開の状態。
同左。ヤマナシの花のアップ写真。
渓流の中で水棲生物を採取する参加者の皆さん。
同左。羽化した直後のトンボを発見!
ヤゴの抜け殻がまだ残っている貴重なショット。
道路脇で見つけたアケビの花。
道路脇の水辺で見つけたカジカガエルの卵。
このような山奥でないとカエルの卵もあまり見られなくなったのは残念。
当日現地で発見された野鳥を紹介する日本野鳥の会の皆さん。(発見された野鳥はサシバ、オオルリ、ウグイス、他多数)
当日採取した水棲生物を紹介する葛谷理子さん。(栃木県環境学習アドバイザー)
採取された水棲生物の一部。
(ガガンボ、カワゲラ、カゲロウ等、サワガニは残念ながら採取できませんでした。)
水棲生物の一つとして採取されたヤマメの稚魚。(この大きさで見るのは貴重な体験)
最後に当日の観察会を総括して挨拶する主催者代表の伊藤さん。

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