環境問題を考える会
                             

3R全国ネットのフォーラムに参加(環境問題を考える会)

 当会は「容器包装の3Rを進める全国ネットワーク」に参加し、家庭ごみの6割を占める容器包装ごみを削減するため全国の市民団体と共に「容器包装リサイクル法」の改正に取り組んでいます。去る12月19日(土)東京都内にて上記全国ネットの主催によるフォーラム「海ごみにもなる使い捨てレジ袋をどう減らす!」が開催され、当会は栃木地区代表として参加しました。以下、概要を紹介します。

日時 2015年12月19日(土)13:30〜17:30
会場 東京都千代田区半蔵門 朝日ビル内ハロー会議室
主題 海ごみにもなる使い捨てレジ袋をどう減らす!
主催 容器包装の3Rを進める全国ネットワーク
講演
1.レジ袋のくず入り魚介類を食べたいですか?(東京農工大学・高田秀重教授)
2.産官学民の連携で進む三重県のレジ袋ゼロ運動(三重大学・朴恵淑教授)
3.レジ袋有料化の進捗を中心とした3R取組み事例紹介(環境省リサイクル推進室長補佐・鈴木弘幸氏)
パネルディスカッション
上記の講師に加え、下記の方がパネリストとして参加。
・金子博氏(JEAN代表理事、全国川ごみネットワーク)
・増田充男氏(日本チェーンストア協会執行理事)
・石川愛海氏(千葉大学環境ISO学生委員会書記)
コメンテーター
・小澤文徳氏(経済産業省リサイクル推進課係長)

昨年秋のNHK「クローズアップ現代」でも取り上げられたように、マイクロプラスチック(プラスチックごみが微細化したもの)による海洋汚染が問題化しています。それは有害物を吸着し、魚介類を介して人間をも汚染することになるからです。その一因でもある使い捨てのレジ袋は海外で有料化や禁止措置が拡大しているのに比べ、日本での削減対策は進んでいません。容リ法の改正等による法規制が望まれますが、消費者もプラスチック類を使い捨てるライフスタイルを見直す必要があると思います。

会場には100名を超える参加者が集まり、立ち席が出るほどの盛況でした。NHK「クローズアップ現代」の反響で、プラスチックごみによる海洋汚染への関心が高まったためでしょうか。
開会の挨拶と当日の司会をする中井八千代氏(3R全国ネットワーク副運営委員長)。
一昨年、中井さんには当会の総会で記念講演をしていただきました。
「レジ袋のくず入り魚介類を食べたいですか?」との演題でマイクロプラスチックによる海洋汚染の実態を講演する東京農工大の高田秀重教授。
先のNHK「クローズアップ現代」でも高田教授の解説と警鐘がありました。
高田教授による会場での実験。
東京湾で採取した砂が入っている容器に水を入れると、プラスチックの細かい破片が浮き上がってくるのを見て、会場から衝撃の声が上がる。
「産官学民の連携で進む三重県のレジ袋ゼロ運動」について講演する三重大学の朴恵淑教授。朴教授が自ら主導した三重県伊勢市での産官学民によるレジ袋の大幅削減運動(有料化)を紹介。その運動はパワフルだがスーパー業界が主対象であり、コンビニ等も巻き込むため最後は法規制が必要との見解でした。
「レジ袋有料化の進捗を中心とした3R取組み事例紹介」について講演する環境省リサイクル推進室長補佐の鈴木弘幸氏。
レジ袋の有料化を法制化して欲しいとの要請には「答える立場にない」との回答でした。
「海のごみ問題とレジ袋等の削減について」をプレゼンするコーディネーターの金子博氏(一般社団法人JEAN代表理事)。
プラスチックごみによる河川から海岸に至る汚染の実態やミッドウェイ島のコアホウドリの被害等を紹介。
同左。河川や海岸で採取されたプラスチックごみの破片。
プラスチックは分解されないので、海洋を漂流する中で砕かれ微細化してついにはマイクロプラスチックになる。
「チェーンストアの環境への取組み」をプレゼンするパネリストの増田充男氏(日本チェーンストア協会執行理事)。
レジ袋の有料化については会員企業の自主的な取組みとして支援しているとのこと。地域差もあるが、レジ袋辞退率は頭打ちになっているのが実情。
「千葉大学におけるレジ袋有料化」についてプレゼンするパネリストの石川愛海氏(千葉大学環境ISO学生委員会書記)
千葉大学ではマイボトルだけでなく、レジ袋の有料化にも取り組んでいることを紹介。生協の協力で実現したもので、有料化後のレジ袋使用率は1%を切るまでになったとのこと。
パネルディスカッションでコーディネータの朴教授とパネリストの面々。
会場からは多彩な質問・意見が出て大いに盛り上がりました。(当会も栃木県でのレジ袋有料化の実情や課題について提示しました。)
コメンテーターとして所感を述べる経済産業商リサイクル推進課係長の小澤文徳氏。
会場に展示されたパネル。
プラスチックごみによる海洋汚染や被害の実態を紹介。
同左。
終了後、近くのホテルにて講師を交えての懇親会(会費制)が行われ、参加者同士で更なる情報交換をはかることができました。

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