下野市自然に親しむ会
                               

ジャコウアゲハを守る会の活動報告(2015年度第七回)

 久しぶりに活動を行いました。言い出しっぺの私が、外出勝ちだったためです。それと、そろそろほとんどの幼虫が、サナギになったはずなので(実は、奥手のやつは、まだ幼虫のままじっとしていますが)。
 場所は、姿川の上河原橋の北にある群落です。ここは、土手の上の平地になったところで、サイクリングロードの外側にあり、治水上もまったく問題のない群落です。
 今、私たちの一番の課題は、ジャコウアゲハのサナギが越冬するための場所がないことです。ジャコウアゲハは、夏場は周囲の草などでサナギになりますが、越冬する時には、高木、岩、祠、電柱のようにしっかりしたものを選びます。しかし、まわりのこのようなものがない土手では、幼虫はサナギになる場所を探してうろつきまわり、見つからないと、野たれ死ぬのだと考えられます。現にこの群落では、昨年は半径50mほどを探しましたが、まったくサナギは見つかりませんでした。そこで、

 春に、近くに不法投棄?されている屋根瓦を3枚ずつ組合わせて、家を作りました(名付けてジャコハウス)。雨水が入らないように、屋根には波板が張ってあります。
 一方、このようなものも、対照として作りました。4cmの角材の上に、屋根をつけました。名付けて、ジャコタワー。
 ところが、いずれにも、夏場には、まったくサナギは着きませんでした。代わりに、キアシナガバチが大活躍。
 刺されました。4カ所も。来年も刺されると、命にかかわると思うのですが、医者は心配するなと云います。「ほんとかね?」とも思いますが、また刺されてみないと分かりませんね。さて?
 ところが、10月になって見に行ったら、ジャコタワーに沢山のサナギがいました。すなわち、この写真のように、タワーにそれぞれ1頭、計4頭いました。
 さらに、ジャコハウスには、なんと。タイトル下の大きな写真のように、一階の天井に15頭、二階の天井に8頭、外壁に2頭、合計25頭もいました。昨年はまったく、サナギがいなかったところですから、まさにジャコハウスに千客万来といわざるをえません。
 もっとすごいことが起きました。この群落の北西、直線距離で約60mのところにある小屋にも、サナギがいたのです。実は、昨年にここを観察した時には、サナギの抜け殻が2つありました。おそらくジャコウアゲハのものと考えられましたが、なにせ群落から60mも離れていることから、?がついていました。
 天井裏のサナギです。昨年も周りを調べましたが、群落は見つかりませんでした。宮前広場では、30mも移動すると驚いていたのですが、ここは60mです。しかも、間は水田で、稲の刈取った株があって、でこぼこしています。
 当日は、7名の仲間が参加しました。小屋の2頭が、この小屋を目指して出発したのか、あるいは闇雲に歩いてたまたま見つけたか、議論百出でした。また、ジャコハウスの25頭にも感激しました。来年も沢山が越冬できるように、ササやイタドリの抜根除草をするとともに、屋根瓦を運びました。

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