環境問題を考える会
                             

リサイクル工場の最前線を見学(環境問題を考える会)

リサイクル工場の現場について見識を高めるため、2/5(木)に開催された「リサイクル工場見学ツアー」に参加したので以下に概要を紹介します。

日時 2月5日(木) 9時〜16時
主催 宇都宮市環境学習センター(クリーンパーク茂原内)
参加者 約30名(当会からは2名参加)
参加費 無料(途中、道の駅思川にて各自負担の昼食)
見学先の概要
1.(株)関東エコリサイクル(栃木市大平町)
・日立グループの家電リサイクル専門工場、150名
・家電4品目(テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機)をリサイクル
・処理能力200t/日、リサイクル率80〜90%
2.日立アプライアンス(株)栃木事業所(栃木市大平町)
・日立の冷蔵庫生産工場、1600台/日(最大3000台/日)
3.メルテック(株)(小山市東部産業団地内)
・DOWAグループで焼却灰から人工骨材を作る専門工場
・処理能力110t/日(人口100万人分に相当)
・関東一円の自治体(小山広域を含む)から焼却灰を受け入れ(ただし放射能汚染の指定廃棄物は不可)
・スラグ化と同時に重金属を分離し、レアメタルも回収

所感
天候はいまいちでしたが、バスツアーなので移動は快適で、リサイクルの最前線を見ることができ、大変有意義な企画でした。実際の現場を見て、改めてリサイクルには多くの人手とエネルギーが必要であることが分りました。
資源循環のためリサイクルは必要ですが、安全性・耐久性に問題がないとしても、リサイクルを進めるだけではごみの発生抑制にはならず、逆に大量生産・大量廃棄を助長しかねません。3Rの中でリサイクルの上位にある2R(リデュース、リユース)も進める必要があると思います。

集合場所の宇都宮市環境学習センター(クリーンパーク茂原内)前からバスで出発する参加者一同。案内は同センターの田中さん。
最初の見学先である(株)関東エコリサイクル(栃木市大平町)で、工場見学の前に家電リサイクル法やリサイクル工程の概要について説明を受ける。
ブラウン管テレビの解体ライン。
地デジへ切り替えの際には大量のアナログテレビ(ブラウン管テレビ)が回収リサイクルされたが、今もブラウン管テレビは回収されている。
冷蔵庫の解体ライン。
旧型の冷蔵庫には冷媒にフロンが使われているので、これを確実に回収しなければならない。
フロン回収のリアルタイム管理システム。
冷媒フロンは個々のコンプレッサーを吸引機にかけて回収される。
エアコンの解体ライン。
冷媒フロン回収、コンプレッサー・熱交換器の解体の他、プラスチック類も粉砕回収される。
配管類も解体され、部品ごとに選別される。
解体部品は破砕された後、下記の工程で金属類が選別回収される。
・磁力選別→鉄
・渦電流選別、色彩選別→銅、アルミ
写真はこれらの内部モニター装置。
断熱フロン回収システム。
断熱材のウレタンにはフロンが含まれているため、これも分離回収する必要がある。
フロンを分離され、回収された圧縮ウレタン。
選別回収された銅とアルミ。
最終選別(色彩選別)は人間の手作業で行なわれる。
同じ敷地内にある日立アプライアンス(株)の工場見学を終えてバスに乗り込む参加者一行。こちらは冷蔵庫の生産工場であるため、内部の写真撮影は不可。
道の駅思川で昼食をとった後、小山市内のメルテック(株)工場へ移動。
(小山市東部産業団地内)
工場見学の前に会社紹介と焼却灰スラグ化の概要説明を受ける。
メルテック(株)はDOWAグループの子会社で、焼却灰をスラグ化して人工骨材を作る専門工場。
現品のサンプル。
左から、金属スラグ、焼却灰スラグ、破砕前の人工骨材、完成品の人工骨材。
焼却灰の受け入れヤード。
関東一円の各自治体からごみ焼却灰を受け入れており、小山広域組合も焼却灰の半分を委託している。
放射能指定廃棄物は受け入れ不可。
中央部が高温溶融炉。
焼却灰は乾燥処理された後、この中で1500℃に加熱され、溶融スラグと排ガスに分離される。
処理能力は110t/日で人口100万人の都市が排出する焼却灰に相当し、国内最大規模。
溶融スラグの成形と徐冷設備。
金属類は比重差によりスラグの下部に分離される。
スラグの微細化を避けるため、急冷(水冷)ではなく徐冷(空冷)しているのが特徴。この過程でダイオキシンの再合成はないとの説明。
人工骨材の排出ヤード。
適切なサイズに破砕したスラグが人工骨材として完成する。貴金属やレアメタルも分離回収される。
屋外に山積みされたスラグと人工骨材。
油圧ショベルのアーム先端にはマグネット盤が装着されていて、金属類を選別できる。
人工骨材の価格は天然砕石の市場に合わせているとのこと。
排ガス処理設備。
溶融炉からの排ガスは特殊バグフィルターで濾過され、大気に放出される。
放射能指定廃棄物は受け入れないが、このフィルターは放射性セシウムも除去できるとのこと。

前のページへ戻る
下野市市民活動支援サイト You がお ネット