下野市自然に親しむ会
                               

ジャコウアゲハ保護活動報告

 下野市自然に親しむ会で取組んでいる、本事業については、過去の活動報告をご覧下さい。
 9月中旬になり、そろそろジャコウアゲハの越冬準備が始まりました。すなわち、サナギの形で冬を越すわけです。そこで、10月2日に4カ所の群落の観察会を開いたところ、驚くべきことが起きていました。
 なんと、サナギになるために、25m先の目的地を目指して移動したとしか考えられないことが起きていたのです。
 しかし一方で、サナギになる場所が見つからない場合には、四方八方に移動して、野たれ死んでいるのかもしれません。今後、ジャコウアゲハを保護する方法を考え直さなくてはならないのかもしれません。

 ウマノスズクサの群落内にあるスダジイの幹には、12個のサナギがありました。
群落内には、まだ20頭の幼虫がいましたので、まだまだ増えることでしょう。昨年より沢山のサナギが観察されました。
 この群落から、南に13mのヤマボウシには4個のサナギが、さらにその近くのスダジイでは、登りつつある終齢幼虫がいました。昨年は、ここまで来ないと思って、観察しませんでしたが、ずいぶんと長い距離を移動するので驚きました。
 ところが、別の群落ではもっと驚くべきことが起きていました。なんと、25mも移動して、6頭がサナギになっていました。一方、さんざん近くを調べましたが、ウマノスズクサはありませんでしたので、長距離を移動したのは間違えありません。さらに、この群落の近くにある高い、あるいは低い木や、橋の欄干などには、サナギはありませんでした(落葉してからもう一度確かめますが)。わざわざ、遠くにある神社をめざして、移動したとしか考えられません。途中には車道もありますので、危険なこともあったと思います。
 しかし、土手にあるもっと大きな群落では、悲しいことが観察されました。ほとんど、サナギがいないのです。かろうじて、U字溝の手前に這えている笹で4頭のサナギが観察されました。でも、近くに這えているセイタカアワダチソウには、サナギはありませんでした。冬になると枯れてしまう草を見分ける超能力があるのでしょうか。
 さらに別の群落では、さらに悲しいことが起きました。一ヶ月前には沢山の幼虫が観察されたにも係らず、一頭もサナギが見つからないのです。周囲の草や20mほど遠くの高木にも見つかりませんでした。周りにしっかりとした構造物(祠のようなもの)を置いてやると、安心してサナギになれるのかもしれません。今後の宿題ですね。
 おまけです。おそらく、バッタカビに感染して、カビにマインドコントロールされて、草の先端に登らされて死亡したトノサマバッタです。前日に草刈がされているので、新しいことは確かです。自然の脅威ですね。

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