環境問題を考える会
                             

渡良瀬遊水池の植物観察会に参加(環境問題を考える会)

 4月21日(日)、下記により渡良瀬遊水池の植物観察会に参加しました。当日は前夜からの雨模様にもかかわらず約15名の参加があり、昨年ラムサール条約湿地に登録された渡良瀬遊水池の貴重な自然・生態系に触れることができました。以下、概要を紹介します。

●イベント名:渡良瀬遊水池の植物観察会
●日時:4月21日(土) 10時〜12時
●集合場所:渡良瀬遊水池会館〜湿地資料館
●講師:青木章彦氏(作新女子短大教授)
    高松健比古氏(栃木県自然保護団体連絡協議会代表、日本野鳥の会・栃木県支部幹事)
●主催:水環境条例制定ネットワーク(水ガキ学習会)

 どんな小さな草花でも丁寧に解説してくれる青木先生の話に感心しつつ、渡良瀬遊水池の自然が育む多彩な生態系には感嘆する思いでした。雨天にもかかわらず参加した意義は十分であり、改めて自然環境としての渡良瀬遊水池の価値を認識すると共に、ラムサール条約の湿地登録に尽力された関係者の皆さんに敬意を表します。また、渡良瀬遊水池は日本における反公害運動の原点と言われる谷中村と田中正造に深く関わっていることも忘れてはならないと思います。
なお、左の写真は当日撮影したノウルシ(絶滅危惧種)の花です。

集合場所となった渡良瀬遊水池会館駐車場に隣接する湿地資料館の中で事前説明を聞く。
左は主催者代表の北村さん、右は講師の作新女子短大・青木先生。
参加者は湿地資料館から自家用車を連ねて広大なヨシ原の中を移動し、子供広場の駐車場へと向かう。
小雨の中、子供広場の駐車場で観察地域の説明を聞く参加者の皆さん。いずれもレインコート、傘と長靴の出で立ち。
出発して最初に見られたハナムグラの群生。
全国的にも非常に珍しいと言われる。
環境省レッドリスト絶滅危惧種2類。
ヨシとオギの違いについて解説する青木先生。
ヨシ(アシの別名)は水辺に生えるので水を吸い上げるため茎が中空であるのに対し、オギの茎は中実であるところが異なる。
駐車場から近いところに旧谷中村の村役場跡地がある。現在の谷中湖を作る際、当初の計画では水没することになっていたが、関係者の尽力で水没を免れ、公園の一部として保存されている。
当日の植物観察はこの周囲で行われた。
ワタラセツリフネソウ
2005年に発表されたツリフネソウの新種で、渡良瀬遊水池で見られるのは全てこの種と言われている。1枚だけ葉の形が違うことに注目。
トネハナヤスリの群生
ヨシ焼き後の焼け野原一面に発芽する。このような場所は日本でも他になく、ヨシ焼きの恩恵を受けていると言われる。葉の一部がヤスリに似ているのでこの名がある。
環境省レッドリスト絶滅危惧種2類。
ノウルシの群生
遠くから見ると菜の花のように見える。
環境省レッドリスト準絶滅危惧種。
3年振りに行われたヨシ焼きの後、新たに発芽したヨシの間にスゲも多数見られる。
スゲは昔からスゲ傘の材料として馴染み深い。
アマドコロの群生
日本各地で見られる多年草。
渡良瀬遊水池では日当たりのよいオギ原などに見られる。
谷中村の遺跡を示す看板
かつて谷中村は自然に恵まれた平和な農村だったが、足尾銅山による鉱毒の被害を受け、田中正造らの奮闘もむなしく強制移住で廃村となった。この史実は遺跡と共に忘れてはならない。

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