環境問題を考える会
                             

川崎市生田浄水場の見学と現地市民との交流会に参加(環境問題を考える会)

 川崎市の生田浄水場では地下水による水道水を市民に供給していましたが、小田原の企業団によるダムの水を購入する契約に伴い、平成28年に水道水の水源を地下水から表流水に変更しました。これに対し、市民からは安全で美味しい地下水の水を復活して欲しいとの声が上がっています。これは地下水に替えて南摩ダムの表流水導入を検討している県南2市1町(栃木市、下野市、壬生町)にとっても参考事例になるものです。そこで、当会も参加する「栃木県南地域の地下水をいかす市民ネットワーク」では川崎市生田浄水場の見学と現地市民との交流会を企画しました。それは1月22日に実現し、当会からも有志が参加したので、以下に概要を紹介します。

日時 2020年1月22日(水) 12:30〜16:30
訪問先 
1)川崎市生田浄水場(浄水場施設見学)
2)菅北浦住宅集会所(市民交流会)
参加者 栃木市・下野市等の市民(計13名)

 今回、川崎市生田浄水場が水道水(地下水)供給を廃止した経緯や現状について、貴重な情報と体験を得ることができました。川崎市が企業団の表流水を契約したのは工業用水の需要増を見込んだためですが、実際には過大予測で水余りが生じ、契約した表流水を活用するため生田浄水場からの水道水供給を廃止した結果、市民は安全で美味しい地下水の水を失うことになりました。これはダムの水利権だけを確保しておくという考え方が通用しないことを示しており、下野市にとっても教訓とすべき先例といえるでしょう。

集合場所のJR南武線中野島駅前に集まった参加者と、当日の概略予定を説明する根津さん(川崎の安全でおいしい水道水を守る会)
中野島駅から生田浄水場に向かって徒歩で街中を移動。
生田浄水場の入り口で受付手続きを行う参加者。
見学するには事前申請と本人の証明書が必要。
施設の説明と質疑応答の会場となる建物(管理棟)
同左、説明会場。
会場には栃木県からの参加者と川崎市民ら約20名が集まりました。
生田浄水場の歴史と現状について説明する川崎市上下水道局の斉藤さん(右)と井口さん。
調整池と送水ポンプの間にあるサージタンク(給水時のウォータハンマ防止用)
これに登ると施設全体を一望できる。
左記サージタンク屋上から西側の急速ろ過池を望む。
この施設は水道水の浄化用で今は不要のため撤去される予定。
(下野市の地下水は塩素殺菌のみで、急速ろ過池は元々不要)
サージタンク沖上から南側を望む。
前方に見える広大な敷地は水道水用緩速ろ過池の跡地。ここにはサッカー場を含むスポーツ広場の建設が計画されている。
サージタンク屋上から北側を望む。
前方に見える施設は表流水を浄化する超高速凝集沈殿池、手前は調整池。調整池では沈殿池で処理した表流水と地下水を混合して工業用水とする。
超高速凝集沈殿池で注入されるマイクロサンド(ポリ塩化アルミニウム、高分子凝集剤)
生田浄水場の見学終了後、管理棟の前で参加者一同の記念撮影。
生田浄水場の旧パンフレットより。
かつては地下水による水道用水と表流水+地下水による工業用水の双方を配水していたことがわかる。
生田浄水場の現パンフレットより。
給水能力の見直し(ダムの水余り)で平成28年に水道水の供給を廃止したため広大な跡地が目立つ。
同左。
工業用水は多摩川・稲田取水場からの表流水とさく井からの地下水を水源としている。
なお、さく井はわずか10mの浅井戸。(下野市は100〜200m)
生田浄水場から市民交流会の会場となる近くの集会所(菅北浦住宅集会所)に移動。
左記の集会場にて「かわさきの安全でおいしい水道水を守る会」の皆さんと交流会。
栃木県からの参加者を代表して挨拶する市民ネットワークの大木代表。
生田浄水場の問題と現状を説明する「かわさきの安全でおいしい水道水を守る会」代表の町井さん。
「かわさきの安全でおいしい水道水を守る会」の資料で現地市民の活動状況を紹介する飯岡さん。
飯岡さんは小山市の出身、「都市と水の研究所」代表で、思川開発事業の問題にも精通している方です。
「かわさきの安全でおいしい水道水を守る会」のチラシより。
生田浄水場が水道水供給をやめた経緯と問題点、自己水源(地下水)の復活を求める市民の要望等が解説されています。
集会所から帰りの京王線稲田堤駅へ向かう途中にあった生田浄水場のさく井(工業用水用)。

前のページへ戻る
下野市市民活動支援サイト You がお ネット